サンムーブが収録するFIT認定設備は全国およそ39万件。多くの方が「ほとんど太陽光では」と感じる通り、件数ベースでは確かにその通りです。しかし、発電規模を表す出力(kW)ベースで見ると、景色はだいぶ変わります。今回は電源種別(太陽光・風力・水力・バイオマス・地熱など)ごとの市場規模を、件数と出力の2つの物差しで見比べます。
件数では太陽光が98%超
公表データ(2026年6月時点)の集計では、電源種別ごとの件数はこうなっています。
- 太陽光:約38.3万件(98.3%)
- 陸上・洋上風力:約3,740件(1.0%)
- 水力(既設導水路活用型リプレースを含む):約1,510件(0.4%)
- バイオマス:約1,180件(0.3%)
- 地熱(リプレースを含む):約100件(0.03%)
件数だけを見れば、サンムーブが扱う市場は「ほぼ太陽光」と言って差し支えありません。案件数の多さが、太陽光セカンダリ市場の厚み・流動性を支えています。
出力(kW)で見ると、太陽光の比率は5割程度まで下がる
一方、全国の認定出力の合計(約1.09億kW)を電源種別で割ると、比率は次のように変わります。
- 太陽光:約5,830万kW(53.4%)
- 風力:約2,048万kW(18.7%)
- バイオマス:約1,502万kW(13.7%)
- その他区分:約1,239万kW(11.3%)
- 水力:約288万kW(2.6%)
- 地熱:約21万kW(0.2%)
件数では1%にも満たない風力・バイオマスが、出力ベースでは合わせて3割超を占めます。これは1件あたりの平均規模の違いによるものです。太陽光1件あたりの平均出力はおよそ150kWである一方、風力・バイオマスは1件あたり数千kW〜1万kW超の大規模案件が中心で、少ない件数でも合計出力を大きく押し上げます。
なぜ「2つの物差し」を意識する必要があるのか
中古発電所を探す・売る立場からは、この違いは実務上の意味を持ちます。
- 取引の「頻度」を見るなら件数:セカンダリ市場での売買のしやすさ・比較対象の多さは、件数の多い太陽光が圧倒的に有利です。
- 「発電インフラとしての大きさ」を見るなら出力:国全体の再エネ導入量や売電収入の規模感を語るときは、出力ベースで見ないと太陽光以外の電源の存在感を見落とします。
サンムーブでは電源種別ごとの絞り込みや地図から、太陽光以外の電源も含めて全国の設備を俯瞰できます。
※本ページの件数・出力の数値は2026年6月時点の経済産業省 資源エネルギー庁「事業計画認定情報」の集計に基づく実数です。水力・地熱のリプレース区分は主区分に統合して集計しています。将来の認定・失効により数値は変動します。
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