中古太陽光の市場には、自社で発電所を持ち続ける事業者だけでなく、小口の低圧設備(50kW未満)を複数造成し、1件ずつ別のSPC(特別目的会社)名義で個人投資家などに販売する「分譲」型の事業者がいます。マンションの分譲と同じ発想で、太陽光発電所を1区画ずつ切り出して売る商習慣です。前回は名寄せで集約される「実質事業者数」全体(8,207グループ)を扱いましたが、今回はその中で分譲業者に該当するグループが実際どれくらいの規模を占めているかを実数で見ます。
「分譲業者」をどう機械判定しているか
サンムーブは名寄せで束ねたグループごとに、①案件の平均出力が500kW未満(低圧〜小規模高圧が中心)、②太陽光の比率が5割以上、③名義が5件以上に分かれている、という3条件をすべて満たす場合に「低圧分譲業者」として分類しています。名義が細かく分かれるのは、案件ごとに融資・責任を切り離す目的でSPCを1件ずつ立てる商習慣の表れであり、この分類はあくまで機械的な近似です。
実数:8,207グループ中551グループ(6.7%)
名寄せで束ねられた8,207グループのうち、この条件に当てはまるのは551グループ。件数の比率では全体の6.7%にとどまります。数のうえでは決して多数派ではありません。
規模上位ではむしろ主役——上位30グループの7割
ところが、取扱設備数の多い上位30グループに絞ると様子が変わります。30グループのうち22グループ(73%)が低圧分譲業者に分類され、この22グループだけで上位30グループ全体の設備件数15,281件のうち10,717件(70%)を占めています。1グループあたりの平均は設備約487件・SPC名義約30件——名義1件あたり平均16件前後の設備を扱う計算になり、少数の事業者が多数の小口案件を量産する構造がうかがえます。件数の割合(6.7%)と規模上位での存在感(70〜73%)の差が、この業態の特徴です。
読み方の注意
この分類は「平均出力」「太陽光比率」「名義の分かれ方」という間接的な指標に基づく統計的な推定であり、各グループが実際に個人投資家向けの分譲販売を行っているかを個別に確認したものではありません。融資の都合でSPCを分けているだけの事業者を誤って分譲業者に含めてしまう可能性がある一方、名義の分け方が異なる業態は対象から漏れます。551という件数も、名寄せロジックの改善により今後変わり得る現時点の推定値です。個別の事業者名・順位はプライバシー保護の観点から本ページでは開示していません。
※本ページの件数・比率は、資源エネルギー庁「事業計画認定情報」に基づく集計(データ反映:2026年6月時点)から算出した推定値であり、特定の事業者の規模や順位を示すものではありません。実際の取引価格や事業者の実態を保証するものではありません。
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