サンムーブで出力規模(低圧・高圧・特別高圧)から物件を絞り込んだとき、「そもそも各区分にどれくらいの件数・規模があるのか」を意識したことはあるでしょうか。今回は全国のFIT太陽光認定設備を出力区分別に集計し、件数と出力(kW)という2つの物差しで構成比を見比べます。
件数で見ると、低圧が約9割を占める
公表データ(2026年6月時点)に基づく出力区分別の件数は、次の通りです。
- 低圧(10〜50kW未満):約34.2万件(89.3%)
- 高圧(50〜500kW未満):約2.4万件(6.3%)
- 高圧(500〜2,000kW未満):約1.6万件(4.2%)
- 特別高圧(2,000kW以上):1,098件(0.3%)
件数だけを見れば、太陽光の中古市場は低圧が9割弱を占める「低圧中心」の市場です。取引の頻度・比較できる物件の多さという点では、低圧が市場の厚みを支えています。
出力(kW)で見ると、特別高圧の存在感が一気に増す
一方、同じ設備群を出力の合計(約5,830万kW)で割ると、比率は次のように変わります。
- 特別高圧(2,000kW以上):約1,970万kW(33.8%)
- 高圧(500〜2,000kW未満):約1,791万kW(30.7%)
- 低圧(10〜50kW未満):約1,456万kW(25.0%)
- 高圧(50〜500kW未満):約613万kW(10.5%)
件数ではわずか0.3%にすぎない特別高圧が、出力ベースでは3割超で最大の区分に入れ替わります。背景は1件あたりの平均規模の差です。低圧1件あたりの平均出力はおよそ42kWである一方、特別高圧は1件あたり平均およそ1.8万kW(低圧の400倍超)にのぼり、少ない件数でも合計出力を大きく押し上げます。
「件数」と「出力」、どちらで市場を見るか
中古発電所を探す・売る立場からは、この違いは実務上の意味を持ちます。
- 取引のしやすさ・比較対象の多さを見るなら件数:低圧はサンプルが多く、相場観をつかみやすい区分です。
- 「発電インフラとしての大きさ」を見るなら出力:国全体の太陽光導入量や売電収入の規模感を語るときは、件数の少ない特別高圧・高圧(500〜2,000kW)の存在感を見落とすと実態とズレます。
サンムーブでは物件を探すで出力区分ごとに絞り込めるほか、低圧と高圧のコスト構造の違いもあわせて確認できます。区分の定義や境界の考え方は出力規模で絞る——低圧・高圧・特別高圧の違いで解説しています。
※本ページの件数・出力の数値は2026年6月時点の経済産業省 資源エネルギー庁「事業計画認定情報」の集計に基づく実数です。査定額・利回りは公表データに基づく推定値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。将来の認定・失効により数値は変動します。
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