中古太陽光の保有コストというと償却資産税(設備)に目が行きがちですが、土地にかかる固定資産税も無視できません。この税額を左右する最大の要因が、土地の用途区分=地目(宅地・雑種地・山林・農地など)です。地目によって評価水準がまったく違うため、同じ面積でも税負担は大きく変わります。
なぜ太陽光は「山林・雑種地」に多いのか
太陽光発電所は広い面積を安く確保できる土地を好みます。造成前の山林や、農地・宅地に転用しやすい雑種地は、宅地と比べて評価額が一段低いのが一般的です。パネル1kWあたり約10㎡という面積の広さを考えると、評価水準の低い地目に立地する方が、初期取得コスト・保有コストの両面で有利になりやすい構造があります。実際、サンムーブに収録された設備の所在地情報を見ても、市街化区域の宅地に立つ低圧・高圧設備は相対的に少数派です。
宅地に近いほど税負担は重くなりやすい
一方で、都市近郊や住宅地に隣接するエリアでは、地目が宅地または宅地に近い評価(宅地比準)となるケースがあり、山林・雑種地に比べて固定資産税評価額が数倍〜十数倍になることもあります。都市化の進んだ県ほど、太陽光用地であっても宅地比準の評価を受けやすい土地の比率が相対的に高くなる傾向があり、逆に山間部・過疎地域を多く抱える県ほど、山林評価のまま据え置かれる用地の比率が高くなりやすいと考えられます。
県別の傾向を見るときの注意
地目構成は自治体ごとの土地台帳・課税実務に基づくため、都道府県単位で機械的に「この県は軽い/重い」と一括りにするのは慎重であるべきです。同じ県の中でも、市街化区域か調整区域か、幹線道路からの距離、周辺の宅地開発の進み方によって評価は個別に変わります。サンムーブの収益推定でも、県別の傾向はあくまで参考情報とし、個々の設備についてはパネル容量・所在地・取得時期から機械的に固定資産税を概算する方式を採っています。
保有コスト全体で見る
固定資産税(土地)は、償却資産税・O&M・保険・パワコン更新引当と並ぶ保有コストの一項目です。地目による評価差は実質利回り(NOI)にも影響するため、表面利回りだけでなく保有コストの内訳まで確認することをおすすめします。各設備の推定価値ページでは、この保有コストを含めた推定純収益を開示しています。
※本ページの内容は公表データ・一般的な課税実務の傾向に基づく統計的な推定であり、個別の土地の地目・評価額・実際の税額を保証するものではありません。正確な地目・評価額は所在地の市区町村(固定資産税課)にご確認ください。
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