FIT認定情報には、太陽光以外の電源種別の中に「リプレース」(設備更新型)という区分があります。老朽化した既存設備を廃止・更新して新たに認定を取り直したもので、陸上風力・水力・地熱に存在します。件数としてはごくわずかですが、中身を見ると通常区分とは規模の性格がはっきり違います。今回はこの「リプレース」区分だけを抽出し、実数で確認します。
件数はわずか246件・全体の0.06%
「リプレース」を含む区分は次の4種類、合計246件です。
- 水力(既設導水路活用型リプレース):206件・98.2万kW
- 陸上風力(リプレース):36件・62.8万kW
- 地熱(全設備更新型リプレース):2件・1.7万kW
- 地熱(地下設備流用型リプレース):2件・2.8万kW
合計246件は、サンムーブが収録する全国約39万件のうち0.06%に過ぎません。件数だけを見れば、市場全体への影響はごく小さい区分です。
1件あたり平均出力は通常区分の3〜4倍
ところが1件あたりの平均出力を通常区分と比べると、様子が変わります。
- 陸上風力(リプレース):1件あたり平均17,438kW/通常の陸上風力は平均4,402kW——約3.96倍
- 水力(既設導水路活用型リプレース):1件あたり平均4,768kW/通常の水力は平均1,451kW——約3.29倍
既存の老朽設備を更新する際、同じ規模のまま置き換えるのではなく、より大出力の設備に置き換えるケースが多いことがうかがえます。件数ベースの構成比では0.06%にとどまる「リプレース」区分ですが、出力(kW)ベースの構成比では全体の1.51%まで上がり、件数ベースの比率の約24倍に拡大します。
この数字が示すこと・示さないこと
本集計は経産省の公表区分に基づく件数・出力の集計値であり、個々の設備がなぜ大型化しているか(用地の制約、採算性の判断など)の要因までは本データから特定できません。また特定の設備・所有者・業者の状況を示すものではなく、匿名の集計値であることにご留意ください。太陽光以外の電源はサンムーブの主要な取扱対象ではありませんが、FIT制度全体の構造を理解する参考情報として掲載しています。
※本ページの件数・出力の数値は2026年6月時点の経済産業省 資源エネルギー庁「事業計画認定情報」の集計に基づく実数です。査定額・収益予測は公表データに基づく推定値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。将来の認定・失効・満了により数値は変動します。
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