以前の認定年度別の件数推移で、FIT制度が始まった2012年度の認定は約4.8万件・全体の約12%であることを紹介しました。今回は同じ2012年度=認定単価の分布の中で最も高い40円/kWh(税抜)のグループに絞り、件数だけでなく出力(kW)で見るとどう変わるか、そしてなぜ変わるのかを掘り下げます。
件数では12.4%、出力(kW)では23.3%——存在感が広がる
全国のFIT太陽光設備・約38.3万件(合計出力 約5,830万kW)のうち、2012年度認定=単価40円グループの規模は次の通りです。
- 件数:47,618件(太陽光全体の12.4%)
- 出力合計:約1,358万kW(太陽光全体の23.3%)
件数で見ると全体の1割強にすぎない「最高値温存グループ」ですが、出力(kW)で見ると2割超まで存在感が広がります。15段階ある認定単価のうち最も高い40円グループが、出力ベースでは件数比率の約2倍近い規模を持っていることが分かります。
なぜ広がるのか——1件あたりの平均出力が全体平均の1.9倍
件数比率と出力比率がずれる理由は、1件あたりの平均出力の違いです。
- 2012年度(40円)グループの1件あたり平均出力:285.3kW
- 太陽光全体の1件あたり平均出力:152.1kW
2012年度グループの平均出力は、太陽光全体平均の約1.9倍です。制度開始直後の2012年度は、低圧の小規模案件がまだ少なく、比較的大きな設備の認定が中心だったと考えられます。件数比率よりも出力比率が大きくなるのは、この「1件あたりの規模の大きさ」が押し上げているためです。
この数字が示すこと・示さないこと
今回の集計は2026年6月時点のデータに基づくもので、2012年度認定・標準買取期間20年の設備が満了を迎えるのは2032年度以降であり、現時点ではまだ市場に多く残存しています。今後、満了や設備更新、あるいは中古売買による所有者移転が進むにつれて、このグループの規模は変化していきます。本ページの数値は都道府県別の内訳や個別の設備・所有者・業者の状況までを示すものではありません。
※本ページの件数・出力の数値は2026年6月時点の経済産業省 資源エネルギー庁「事業計画認定情報」の集計に基づく実数です。査定額・利回りは公表データに基づく推定値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。将来の認定・失効・満了により数値は変動します。
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