残存年数の感応度では「残り1年の差でいくら動くか」を見ました。今回は視点を変え、残存年数をいくつかのレンジに区切ったとき、推定価格はそれぞれどのあたりに集まりやすいかを、サンムーブの評価モデル(DCF・割引率4.5%、運営費(OPEX)12%)に基づく試算で整理します。
レンジ別の推定価格帯(試算例)
低圧設備(年間の推定純収益(NOI)を80万円と仮定)で、残存年数のレンジごとに推定価値を計算すると、次のような価格帯になります(以下はすべて仮定に基づく計算例で、実際の分布を集計したものではありません)。
- 残存 0〜5年:約100万〜360万円
- 残存 5〜10年:約360万〜650万円
- 残存 10〜15年:約650万〜890万円
- 残存 15年以上:約890万円〜(20年で上限に漸近)
レンジが進むごとに価格帯の「幅」自体は狭まっていきます。これは感応度で見た通り、割引の効果で遠い将来のキャッシュフローほど現在価値への上乗せが小さくなるためです。残存年数が長い設備ほど、同じ1年の差による価格帯のブレは相対的に小さくなります。
レンジの境目で「売り時」の見え方が変わる
残存年数が浅いレンジ(0〜5年)は、価格帯の下限と上限の差が大きく、残り年数がわずかに変わるだけで推定価格が大きく動きます。逆に15年以上のレンジでは、価格帯はすでに上限に近く、残存年数の差による影響は相対的に穏やかです。中古を売る側・買う側どちらにとっても、自分の設備がどのレンジに位置するかを把握しておくと、価格交渉での期待値のズレを減らせます。
レンジをまたぐと規模の効果も混ざる
ここまでの試算は同一のNOI(年間80万円)を前提にした単純比較です。実際には、認定年度が新しい=残存年数が長い設備ほど、FIT単価や設備規模の傾向も異なるため、レンジ間の価格差は残存年数だけでなく規模・単価の違いも混ざって現れます。レンジ別の傾向はあくまで「残存年数の効果を切り出した目安」として見てください。
各設備の実際の推定価格は、所在地・出力・認定年度に基づく個別の推定価値ページで確認できます。本ページの価格帯はモデルの前提(割引率4.5%・OPEX12%・NOI80万円)に基づく試算例であり、実際の取引価格や市場全体の集計値を保証するものではありません。
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