都道府県別「1件あたり平均出力」や実質利回りランキングに続き、今回は推定年間売電収入を都道府県別に集計します。単純な設備件数のランキングとは順位が入れ替わる県があり、その代表例が福島県・宮城県です。
推定年間売電収入トップ10(全国合計 約2.71兆円)
全国の推定年間売電収入は約38.3万件の太陽光設備を積み上げて約2兆7,133億円です。都道府県別に見た上位10県と、その収入額が全国に占める比率、そして設備件数だけで順位づけた場合の順位(件数順位)は次の通りです。
- 1位 茨城県:約2,024.6億円(全国の7.46%)/件数順位は1位
- 2位 福島県:約1,640.2億円(同6.04%)/件数順位は18位
- 3位 栃木県:約1,434.5億円(同5.29%)/件数順位は4位
- 4位 千葉県:約1,331.8億円(同4.91%)/件数順位は2位
- 5位 三重県:約1,212.3億円(同4.47%)/件数順位は5位
- 6位 鹿児島県:約1,188.1億円(同4.38%)/件数順位は6位
- 7位 群馬県:約1,147.3億円(同4.23%)/件数順位は3位
- 8位 宮城県:約1,115.0億円(同4.11%)/件数順位は24位
- 9位 兵庫県:約1,058.1億円(同3.90%)/件数順位は9位
- 10位 北海道:約1,021.3億円(同3.76%)/件数順位は20位
多くの県は収入順位と件数順位がおおむね近い一方、福島県と宮城県だけは件数順位より収入順位が16ランクも高いという際立った特徴があります。
なぜ順位が上がるのか——1件あたり平均出力が全国平均の2.4倍
理由は、1件あたりの設備規模の違いです。全国の太陽光設備の1件あたり平均出力は約152.1kWですが、福島県・宮城県はいずれも約360kWと、ほぼ同水準で全国平均の約2.4倍に達します。件数では全国18位・24位にとどまるものの、1件あたりの規模が大きいために合計の出力・収入では上位に食い込む構造です。出力区分別の平均出力で見た「規模の違いが構成比を動かす」現象が、都道府県単位でも同様に表れています。
対照的に、収入1位の茨城県は件数自体が全国最多(29,602件)である一方、1件あたり平均出力は約140.7kWと全国平均をやや下回ります。同じ「収入トップ」でも、茨城県は件数の厚みで、福島県・宮城県は1件あたりの規模の大きさで上位に来ているという、成り立ちの違う2つのパターンがあることが分かります。
この数字が示すこと・示さないこと
本集計は2026年6月時点のデータに基づく都道府県単位の集計値であり、個々の福島県・宮城県の設備がなぜ大型化しているか(造成地の広さ、事業用地の取得しやすさなど)の要因までは本データから特定できません。また特定の設備・所有者・業者の状況を示すものではなく、匿名の集計値であることにご留意ください。
※本ページの件数・出力・収入の数値は2026年6月時点の経済産業省 資源エネルギー庁「事業計画認定情報」の集計に基づく実数です。推定年間売電収入・査定額は公表データに基づく推定値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。将来の認定・失効・満了により数値は変動します。
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