「うちの発電所と同じ時期に認定された設備は、いつ頃まとめて満了を迎えるのか」——認定年度別の件数推移で見た「認定ラッシュ」の年度に、太陽光FITの標準的な買取期間である20年を足すと、その答えが見えてきます。今回は認定年度の分布を「満了年度」に組み替え、簡易的なFIT満了カレンダーとして眺めてみます。
認定年度の集中が、そのまま満了年度の集中になる
サンムーブが集計する全国の太陽光FIT認定設備・約38.3万件のうち、件数の多い上位5つの認定年度に単純に+20年した「満了年度」は次の通りです(サンムーブ集計・認定年度ベースの単純計算)。
- 2032年度満了見込み(2012年度認定):約4.8万件(全体の約12%)
- 2033年度満了見込み(2013年度認定):約12.3万件(約32%)
- 2034年度満了見込み(2014年度認定):約5.7万件(約15%)
- 2036年度満了見込み(2016年度認定):約3.2万件(約8%)
- 2038年度満了見込み(2018年度認定):約5.4万件(約14%)
この5つの年度だけで、全体の8割強が満了時期を迎える計算になります。中でも2033年度は単独で3割超と突出しており、認定年度の分布そのままに「満了のヤマ」が来ることが分かります。残る約2割は、これら以外の各年度に分散しています。
「いま満了間近」はまだごく少数
一方、残存年数5年以内の設備は現時点で66件・全体の約0.02%にとどまります。カレンダー上の最初の大きな山(2032年度)まではまだ一定の年数があり、「満了ラッシュ」は今すぐではなく、2030年代に入ってから本格化するという時間軸を押さえておくことが重要です。
このカレンダーの前提と限界
ここでの満了年度は、認定年度+標準買取期間20年という単純計算に基づく目安です。実際の満了時期は、運転開始日や認定日のどちらを起点にするかで個別に前後します。また認定年度の内訳は認定単価の階層とほぼ対応しているため、単価が高い初期認定の設備ほど、満了も相対的に早いタイミングで訪れる傾向にあります(→認定年度とFIT単価の関係)。
中古市場への含意
このカレンダーが示唆するのは、2032〜2034年度にかけて、似た残存年数の設備がまとまって市場に出やすくなる可能性があるという点です。同世代の設備が集中して流通すれば、比較材料が増える一方、買い手からの見え方(相対的な希少性)も変わってきます。自分の設備がこのカレンダーのどの位置にあるかを早めに把握しておくと、売却時期や交渉の判断材料になります。
※本ページの満了年度は、資源エネルギー庁が公表する認定情報(データ反映:2026年6月時点)の認定年度別件数に、標準買取期間20年を単純に加算した目安であり、確定的な満了時期を示すものではありません。査定額・利回りは公表データに基づく推定値であり、実際の取引価格を保証するものではありません。
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